発寒イオン 3Dサイネージ撮影の舞台裏に密着してみた
これ、なんだろう・・・?未来から来たの?
※本文中の一部店舗は2023年2月17日(金)時点で退店しております(ORBENE、index、THE SHOP TK)。
ここは札幌市内にある某スタジオ。どうやらここで発寒イオンのWebサイトに掲載される広告のスチールと、期間限定で館内に設置される3Dサイネージで流す動画広告の撮影が行われるらしい。
どうも、ライターのちゃんヨコです!編集長から「俺忙しいから、ちゃんヨコ行ってきて」と言われ、今回は発寒イオン館内を飛び出して、一人で広告の撮影現場に密着取材してきました!!普段なかなか見ることのできない舞台裏に迫ったので、その様子をたっぷりとお届けしていきます!
それより冒頭の「3Dサイネージ」って一体何なの?と思われたみなさん、そちらは記事の最後で明らかになるのでお楽しみに!
・撮影当日はどんな流れ?
今回は冬物特集ということで、発寒イオンに入居する「ORBENE」「THE SHOP TK」「Green Parks topic」「Right-on」「SM2」「PLST」「urnis」「index」から全8パターンのコーディネートの撮影が行われました!当日の流れはこんな感じ!
(1)集合
(2)衣装・機材搬入&セット準備
(3)スチール撮影
(4)動画撮影
(5)衣装・ヘアメイクチェンジ(③に戻る×7回)
(6)キービジュアル撮影
(7)完全撤収
スタジオ入りから完全撤収までに予定されている時間はなんと・・・
10時間半!!!!なかなかの長丁場!!
「撮れ高確保できた時点で帰っていいよ!」という編集長の言葉にちょっぴり安心しつつも、いつもとは全く違う形の取材にドキドキしながら現場へと向かった!
・撮影スタジオに潜入!
当日の集合時刻はAM9:50。現地に集まった撮影クルーたちは、スタジオのオープンと同時に衣装や撮影機材を搬入。筆者もそれを手伝い、何やら洋館チックなフロアに足を踏み入れた。
まるで海外映画に登場する貴族の家みたいな雰囲気!!!こちらのスペースは、モデルさんのヘアメイクチェンジのときに使われるとのこと。
見慣れない景色に思わず目を奪われている筆者の横で、撮影機材やセットの準備が着々と進んでいきます。
こちらのグリーンバックは一体何に使われるのでしょうか・・・?
カメラテストを始めたカメラマンの小泉さん。
撮影した写真はこちらのタブレットにリアルタイムで反映される模様。ちゃっかし写り込む筆者。
準備から30分程でセットが完成。それとほぼ同じタイミングで、別室で着替えとメイクを済ませたモデルさんがスタジオに入ってきました。
ちゃんヨコ「て、天使が来たぁぁぁぁぁ( ゚Д゚)!!!!!」
今回モデルを務めた佐藤美咲さん。とてつもない可愛さに筆者はひと目でハートを"ずきゅん"と撃ち抜かれた!お会いする前から宣材写真でお顔は拝見していたものの、間近で見るとさらに美しくて、見つめているだけで視力が上がりそう・・・!!
モデルさんも揃い、これで撮影の準備が整いました!
・いよいよ撮影がスタート!
まずはスチール(静止画)の撮影から。現場P(プロデューサー)やカメラマンの小泉さんのリクエストに応えながら、シャッターに合わせて美咲さんがポージングを変えていきます。
「待ち合わせに合流した感じで!」というリクエストに、ピッタリの表情とポーズで答える美咲さん。
ヘアスタイルとコーディネートをチェンジ!同じ笑顔でも雰囲気が大きく変わりますね・・・!
衣装のタグの写り込みを発見し、ヘアメイクの矢萩さんがスピーディーに対処!
「あら~・・・(ハート)」と言葉にならない心の声が漏れ出る小泉さん。
「目が合ったぁ・・・!」とクルー全員が思わずときめく場面も。
「あ、可愛い~~!!!」
「このカットを待ってた!!!」
と、美咲さんから良い表情が出るたびに歓声が上がり、なごやかなムードで撮影が進んでいました!
・動画撮影はこんな感じ!
動画撮影では、先程スタジオに設置されていたグリーンバックが登場。グリーンバックは被写体の背景を別の背景に置き換えるためのアイテムで、昔のプリクラ機なんかではよく使われてましたよね!
まずはリハーサルで立ち位置や動きをチェック!現場Pによる指導が入ります!
動画は1コーディネートにつき約10秒の収録。撮影クルーや立ち会っていた発寒イオンSC事務所の方のアイデアも取り入れながら、撮影が行われていました!
こちらはその場で生まれた「きゅん!」とするシチュエーションを撮影した様子。
パシャっと自撮り♪♪からの・・・
駆け寄りながら「一緒に撮ろうよ~!(ハート)」
写真・映像チェックのときの表情はみなさん真剣そのもの。
随時映像チェックが行われ、画角からはみ出ないように動きの幅などを調整しながらテイクを重ねます。この後でどんな背景が合成されるのか、楽しみですね!!!
・撮影クルーはこんな方たち!
今回の広告撮影を支えるクルーは総勢6名!忙しい撮影の合間を狙って、モデル、ヘアメイク、カメラマンを担当した3名にちらっと少しだけお話を聞くことに成功したのでご紹介したい!
モデル:佐藤美咲
MIST K'sCOMPANY所属。現在大学3年生の美咲さんは、街中でスカウトされたことをきっかけにモデルデビューしたそう。
撮影中は難しいリクエストにも応えながら、少女のようにあどけない表情から大人っぽいクールな表情まで、コーディネートに合わせて別人のように雰囲気をガラリと変えていました。私も思わずシャッターをたくさん切ってしまったほど、どんな表情も絵になります・・・!
さすがプロのモデルさん!と驚いたのは、私の見ていた限り目つぶりによるミスショットが1枚もなかったこと・・・!そこで、率直な疑問をぶつけてみました!
ちゃんヨコ「一体いつまばたきしてるんですか・・・?」
美咲さん「特に意識してないんですけど・・・シャッター切られたあとすぐにしてると思います!(笑)」
時折見せる素の表情もとっても可愛らしかったです!
長時間カメラを向けられたり、人の視線を浴びたりするのってすごく大変なことだと思いますが、撮影が終わるまでずっと素敵な笑顔を見せてくれた美咲さん。筆者はすっかりファンになりました・・・!!!
ヘアメイク:矢萩律子
Instagram@ritsukoyahagi
メイクアップアトリエ所属。CMやテレビ、MV、ショーなどのヘアメイクに携わり、パリコレ・NYコレの参加実績もある矢萩さん。
今回の撮影の衣装・ヘアメイクチェンジにかかった時間は、1コーディネートにつき平均たったの10分。驚異のスピードでモデルさんとコーディネートに合わせたヘアスタイルを、自前のコテを駆使しながら繊細に表現していく。その技術はまさに神業!!!
アクティブなコーディネートに合わせて、ヘアスタイルにも遊び心が光ります!
ふと目に留まったのは、矢萩さんが持っていた1枚の紙に書かれた不思議なワード。
ちゃんヨコ「この"ファッジダンゴ"ってなんですか?」
矢萩さん「『次、なんだっけ?』とならないように、ひとつひとつのヘアスタイルにパッと思い浮かびやすい名前を付けてるんです・・・!」
このヘアスタイルの名前が"ファッジダンゴ"だったらしい。
スピードが求められる数々の現場をこなしてきたことが、その圧倒的な手際の良さから伺える矢萩さん。考えるちょっとした間も短縮する創意工夫とストイックさがすごい!私も見習いたい・・・!
また、この日アシスタントとして来ていた大西さんが、矢萩さんについて「とても気遣いに溢れた方です!」と語ってくれましたが、モデルの美咲さんだけでなく、現場Pやカメラマンの小泉さんが動きやすいようサポートする姿も印象的でした!
衣装のフードを外している場面。写真右が大西さん。
タブレットを見やすい角度で構え、小泉さんの写真チェックをサポート!
カメラマン:小泉まどか
Instagram@ma_do_k_
フリーランスカメラマンとして活躍する小泉さんは、個人・企業を問わず幅広く撮影の依頼を受けながら、札幌でフォトスタジオ「ma_do_k_photo studio(マードケーフォトスタジオ)」も経営している。
小泉さん「いつも撮る側なので、自分が撮られる側になると緊張します・・・!(照)」
今回の撮影も魅力的な写真ばかりでしたが、被写体の良い表情を切り取るために普段意識されていることを聞いてみました!
小泉さん「被写体の方の"良い部分"を積極的に褒めるようにしています!あと、直接撮影をご依頼いただくときは、お客さまが安心して撮影に臨めるようにお会いする前からのコミュニケーションも大事にしています!」
「いいですね!可愛いです!!!」と美咲さんに声をかけながら撮影していた小泉さん。
実は、今回初めての撮影現場の取材に不安MAXだった私にも、「怖がらないで大丈夫ですよ!」と現場Pづてにメッセージをくれていた小泉さん。この言葉にどれだけ心がほぐれたことか・・・!
ライターの私にまで配慮してくださる温かさに、やさしい空気感が漂う小泉さんの撮る写真は、お人柄がそのまま表れているのだなぁと感じました!
-------
みなさんお忙しいところ、快くインタビューを受けてくださり本当にありがとうございました!
・キービジュアル撮影
8パターンのスチール、動画撮影が終わり、最後に、"キービジュアル"と呼ばれる今回のWeb広告のメインイメージの撮影が行われました!これまで撮影したカットとは背景や照明の当て方、モデルさんの表情も一味変わり、うっとりと惹き込まれるような素敵なカットになっています・・・!
今回撮影した素材が掲載されているWebページ(スマートフォン専用)はこちらから見られるので、みなさんぜひチェックしてくださいね!!!
※このwebページはクローズしました
・撮影終了!!!
時刻はPM7:30。みなさんの高いパフォーマンスと集中力により、予定より1時間巻きで撮影が終了。時間があっという間に感じて、撮れ高に関係なく最後まで撮影の風景を見届けさせていただきました!
終わりに記念撮影。一人寝てる・・・
今まで見たことのなかった広告撮影現場の光景に、終始テレビのドキュメンタリー番組を見ているようでしたが、同じ空間にいる中でビシビシと伝わってきたみなさんの熱量に、感動が止まらない1日でした!
・ところで、3Dサイネージって?
ここで、冒頭で触れていた3Dサイネージについて説明!
今回、発寒イオンに設置される「3D Phantom(R)(提供:(株)Life is Style)」は、"LED光源がライン状についたブレードを高速回転させ、光の残像によって映像を映し出し、インパクトのある3D映像を肉眼で体験できる3Dホログラムサイネージ"(3D Phantom(R)公式サイトより引用)。リアル店舗で新しい体験を得られる場を作ることを目的とし、専用メガネやスマートフォンなしで"誰でも楽しめるように"というイオンモール札幌発寒の想いから、期間限定で導入されることになりました!
期間中に放映される映像は、スタジオで収録したグリーンバックの動画から被写体を切り抜き、奥行きのあるエフェクトと組み合わせて制作。機器に透過性があるので、より"そこにあるかのような"立体感ある演出を実現できるんです!
・機器の設置・放映
機器の設置が行われたのは公開前日の夜。館内はまだ営業時間中だったため、応接室にて組み上げを開始。
プロペラのような形のブレードを三脚に取り付けていきます。メーカーの方が東京から設置にいらしてました。
よーーーく目を凝らしてみるとLEDがついています!
今回使われるブレードは全部で6台。制作した映像を6つに切り分けて各ブレードに登録しているため、6台で1つの映像を映し出しているように見せることが可能なんだとか!
各テナントの営業時間終了後、組み上がった機器を設置場所へと移動!
ぶつけたりしないよう慎重に運びます・・・!
設置場所ではすでにショーケースの組立てが進んでました!
ショーケースの中に機器をIN!
回転した際にブレード同士がぶつからないよう、位置を調整します。
もろもろの準備が整ったようで、不意にテスト放映が始まりました。
ちゃんヨコ「すごぉ・・・・・・!!!」
そこにいる、しかも浮いている!!(ように見える)
被写体の表情や服の質感まで鮮明に映し出されていて、想像していた以上にリアル!筆者だけでなく、その場にいたみなさんが感嘆の声をもらしていました。最先端の技術すごすぎ!!!
肉眼で楽しんだ後は、写真撮影も欠かせません!撮影のコツは、シャッタースピードを設定出来るなら50に設定すると残像も綺麗に撮れるので、ぜひトライしてみてくださいね~!
普通のシャッタースピードで撮った写真は、部分的にホログラムが欠落・・・。
↓↓↓↓↓↓
シャッタースピードを遅くすると残像がしっかり捉えられます!
なお、安全にお楽しみいただくために、3Dサイネージにはお手を触れぬようお願いいたします!
3D広告をご覧になるみなさまにお願いです・・・!
~~~~~~
3D広告は11月18日(金)~27日(日)の10日間、専門店街1F通路(プラステ・ルピシアの前あたり)にて公開です。発寒イオンが提供する新しい体験をお見逃しなく・・・!広告撮影の裏側を覗いたaruco読者のみなさんなら、より一層楽しめること間違いなしです♪
※2022年11月19日(土)執筆時点の情報となるため、専門店の情報が現状と異なる場合がございます。予めご了承ください。
【イオンモール札幌発寒】
住所:北海道札幌市西区発寒8条12-1
電話番号:011-669-5515
営業時間:9:00~21:00