外に出るとサングラスになるメガネは何分で変化するのか検証してみた
一見普通のメガネだが、外に出るとあら不思議・・・サングラスへと変化する。
皆さんはそんな魔法のようなアイテムが存在するのをご存知だろうか。
「調光レンズ」
紫外線量に合わせてレンズカラーの濃度が変わるので、屋内ではクリアレンズ、屋外ではサングラスとして使用できる。掛け外しの手間やストレスがなく、荷物も最小限に抑えられる画期的なアイテムである。
イオンモール札幌発寒にあるメガネ専門店JINSで販売されているのを見かけ、取材協力を依頼。調光レンズをお借りし、実際にどんな感じでレンズが変化するのかを検証してみたので、その模様をお伝えする。
<caution!>
以下の内容は取材班の体感であり、感じ方には個人差があります。
屋内で着用した状態がこちら。
普段裸眼で生活している筆者は、この日が調光レンズ初体験である。
この時点では普通のメガネと何ら変わりはない。まずはこのまま屋外へと出てみる。
この日の札幌の天気は晴れで絶好の検証日和。天気予報で確認した紫外線指数は"やや強め"だった。なにより、暑い。30℃。
~屋外に出て約15秒後~
取材班A「(レンズの色が)もう変わってる!」
筆者「本当?(視界は)全然変わってないです。」
筆者自身は周りからどのように見えているのか把握できていないが、傍で見ていた取材班Aによると、外に出た瞬間からレンズが徐々に色付き始めたようで、写真で見るとほんのりサングラス風に変化している。
検証に同席いただいたJINSスタッフの宮内さんがクリアレンズを着用していたので、並んでみるとレンズの色の違いが一目瞭然だ。
宮内さん(左)と筆者(右)。撮影している間にも調光レンズの変色が止まらない。
~屋外に出て約1分後~
宮内さん「これくらいがMAXですね。」
筆者「視界が若干暗くなったかな・・・?」
レンズの奥の目が透けて見えるくらいの色付き。
筆者の体感としては、屋外に出た直後より見える景色が若干トーンダウンしたかな?というくらい。正直あまり変化がわからなかったのだが、写真で見るとちゃんとサングラスに変わっているから不思議だ。日差しの眩しさは抑えられているので、サングラスとしての役割は十分に果たしてくれている。
ここで一旦屋内へと入り、どのくらいでレンズの色が戻るのか確認してみる。
~屋内に入って約15秒後~
通勤時に使用する場合は、色が抜けきらないままうっかり出勤すると上司に怒られるかもしれないので、その点は注意が必要だ。
見た目はまだサングラス。もう少し待ってみよう。
~屋内に入って約2分後~
半目でごめんなさい・・・。
色は完全に抜けきっていないものの、ほぼ元の状態に戻った。筆者的には、サングラスへと変化するときよりも、視界が明るくなってクリアレンズに戻っていく変化の方がわかりやすかった。完全にクリアな状態に戻るには5分程度かかるそうだ。
次はメガネを外した状態で紫外線に当て、色がMAXに変化した状態で着用したときに、どのような感じで見えるのかを検証してみた。
メガネを外した状態で紫外線に当てる。当日の天気の良さに肌がジリジリと焼かれている感じがする。
~約1分後に試着~
今度はトンネルに入ったかのように視界が一気にトーンダウン。先程は試着したままだったので変色の過程を緩やかに感じてレンズの色の変化に気付けなかっただけで、"結構大きく変わってたのね"と今更実感した。
先程のようにサングラスへと徐々に切り替わってくれれば、急な視界の変化に目が疲れることもないので、ゴルフやツーリング、通勤時など屋内外の出入りが想定される場面もストレスなく快適に過ごせるだろう。
今回着用したレンズのカラーはグレイッシュグリーン。レンズの向こう側は色味がかっている。
紫外線量によって変わるレンズの色の濃さをイメージ。夏よりも紫外線量が多い冬の方が色がハッキリ出るようだ。
調光レンズのカラーはグレー、ブラウン、キャメルブラウン、グレイッシュグリーン、グレイッシュブルー、グレイッシュパープルの6色展開。特にグレーとブラウンの2色が人気だという。
なお、取材班のように必ず外に出ないと変化具合がわからないわけではない。JINSの店頭に変化キットが設置してあるので、変化の具合はお店で確認可能とのこと。
お店にあるUVライトを使えば、レンズの色の変化を15秒程で確認できる。
調光レンズは、好きなフレームと組み合わせて作ることが可能。宮内さんいわく、似合うフレームを選ぶコツは"輪郭に合わせて選ぶ"ことだそうで、面長の筆者には、細めのフレームやウェリントンと呼ばれる逆台形型のフレームをオススメしていただいた。レンズとフレームの組み合わせに悩んだら、スタッフさんのアドバイスも参考に選んでみてほしい。
「お客様のご要望に合わせて似合うメガネをアドバイスさせていただきます」と話す宮内さん。
なお、調光レンズはサングラス単体と同じくらい需要があるそうだが、車のフロントガラスには紫外線カット加工がされているので、車中ではほとんど色が変わらないという。運転中の眩しさ軽減を目的として選ぶなら、調光レンズよりも通常のサングラスの方がオススメだそうだ。
単体のサングラスも色や形のバリエーションが豊富。
メガネの上にプレートを重ねることでサングラスとして使えるアイテムも。
外で過ごすことが何かと多くなるこの季節、日差しの眩しさを軽減するだけでなく、紫外線から目の健康を守るためにもサングラスは必要不可欠。メガネユーザーの方は、夏本番に向けて調光レンズを取り入れてみてはいかがだろう。
店舗は2Fはまなす広場側エスカレーター横に位置。
【JINS イオンモール札幌発寒店】
住所:北海道札幌市西区発寒8条12-1 イオンモール札幌発寒2F
電話番号:011-669-5581
営業時間:9:00~21:00