猫とビールの話で盛り上がった和食器の店の話
「全部、昨日おとといで売れちゃったんですよね・・・」
取材日は6月27日(月) 前日、前々日は6月の札幌にしては暑かった。おまけにイオンモールバーゲンの最初の週末。
aruco取材班は「そうめんに合う食器」を探しに行くことを前提に、今回の取材対象である織部に取材申し込みを行い、快諾いただいた。しかし、我々よりも読者の皆さんの感度が高く、織部に涼を求めて多くの人が訪れたようで一時的に品切れが発生したとのこと。
織部のストアマネージャーと店長から衝撃的な宣告を受け、取材班は途方に暮れかけたが、そこは現場主義。なんとかしようということでまずは店内をブラつくことにした。
2Fライラック広場側エスカレーターから出てすぐ
話は前後するが、今回取材にお邪魔した織部は「和食器」を中心に扱っている。それとは別に、実は日常使い出来るグッズが色々と揃っている。時期的にお盆グッズもあり、お線香まで置いている。本社の岐阜県多治見市では、カフェも運営しているらしい。和食器が源流だが、和雑貨として考えても良いのかもしれない。いつか、本店まで取材に行きたい。なんなら、イオンモール札幌発寒に織部カフェを作って欲しい。どうですか?織部さん!
織部本店:https://oribe-honten.owst.jp/
店内を見渡していると、あることに気付いた。
「・・・猫グッズ、多くないですか?」
「猫好きな方、多いんですよぉ〜〜〜〜」
ストアマネージャーの阿部さん。ゆるふわな雰囲気と裏腹に、商品に対する愛がすごい。
・・・そういう問題なのだろうか。ワンコーナー、いや、店のいたるところに猫グッズがある。元恋人を猫に見立てて「猫になってでも現れて欲しい」というフレーズの歌が流行したが、織部には猫がいっぱいいる。引きずってきた過去の思い出から開放されて、新しい幸せにめぐり会えるかもしれない。ただ、恋愛も食器も割れることがある。それだけは深く胸に刻んでおきたい。
本質的な話では、招き猫の縁起から食器に猫が描かれることが多くなったそうだ。猫派のみなさんにとっては、和と猫の融合が楽しめるお店があることをまだご存知無い方も多いかもしれない。もう「猫和雑貨店」を名乗っても良いのではないだろうかと提案したいくらい猫グッズが充実していた。
すべて紹介したいが、1点特にご紹介したい。
めっちゃ見られてる。でも、猫ってそういうとこありません・・・?
トースト用お皿だが、表面のエンボス(凹凸)がポイントである。
この凹凸がトーストの裏面を蒸れにくくし「外はかりっと、中はふわっと」を実現している。
以前ご紹介した高級食パン専門店嵜本の検証でこれを使いたかった・・・!!!
参考:食べきれない食パンの活用法を高級食パン専門店のプロに聞いてみた
https://www.aeon.jp../detail/aruco_372950.html
店内を観察する中、ビールがおいしい時期になった話題を皮切りに、ストアマネージャーの阿部さんの心に火がついたようで「おいしくビールを飲めるグッズ」を紹介されたしていただいた。
写真はイメージです
「ステンレスの組み合わせがキンキンに冷えるんですよぉ〜〜〜〜」
バリエーションは2種類。長い間使えるし、経済的にも良い。
取材班Aが気になっていたというこのステンレスのアイスキューブ。
「溶けない」が最大のメリットであるとともに、ステンレスタンブラーと合わせるとキンキンに冷えて、マグにも薄い氷の膜が出来てとてもおいしいビールが飲めるそうな。アルコールが苦手な方はコーラで代用してみても良いだろう。
ステンレスタンブラーと組み合わせるとより冷たさを楽しめる。
見た目もシュッとする。凹凸で「和」を感じるのは私だけだろうか。
「500ml缶が全部入るんで、うれしいんですよぉ〜〜〜〜」
次に、陶器製のビアカップを紹介していただいた。同行していた取材班Aはグラスにこだわりがあるそうで「いっぱい入ることが絶対条件」らしい。後日、私の執筆をよそに彼は別な陶器ビアカップを本当に自費で購入し、相当満足したようだ。
きっと阿部さんの頭には、このカップに泡立ったビールが見えているはず。
もうちょっと寄って大きさを表現したかった・・・
3,000円くらいかな?と思いきやエコなプライス!
「これ、他と違って泡立ちがすごく良いんですよぉ〜〜〜〜」
ガラス製のグラスもご紹介いただいた。
写真のポイントの部分にビールを当てると、泡立ちが良くなるとのこと。阿部さんは陶器を通り越して、このグラスが一番お気に入りらしい。
サイズ感といいデザインといい、美しい・・・。
赤枠で囲んだところがヒットポイント。ここを狙うと泡立つそうな。
鳥獣戯画のあしらいも品があるし、なによりかわいい。なお、ロックグラスもあるので、揃える楽しみもありそうだ。
鳥獣戯画飲みが出来るセット。
皆さんお気づきだろうが、阿部さんを含め、取材班はもうビールのことしか考えていなかった。なお、阿部さんは「1日1本で我慢している」らしい(本当は4〜5本飲みたいらしい)。
和食器には、おいしく食べて飲める魅力が詰まっている。
食器の取材を通じて強烈にビールが飲みたくなる・・・私たちは阿部さんによる商品への滾る情熱で、もうビールのこと以外頭になかった(きっと、阿部さんが一番飲みたがっていただろう)。なぜなら、自店の商品をこれだけ愛していて、自分の日常に率先して取り入れた体験を私たちに伝えてくれているのだ。レビューとして、一番説得力がある。こんなに想像を駆り立てる和食器はある意味、日本の食卓や酒席を彩るスターなのではないかと思う。
肝心の食器もご紹介いただいた。種類が豊富なので取材班が一番衝撃を受けたお皿を紹介しよう。
軽い。とにかく軽い。陶器はそれなりに質量があるのはなんとなく知っていたが、これは軽量磁器を使用しており、食器の淵を薄くするなどして軽量化に成功しているそうだ。また、スタッキング(食器を詰むこと)もしやすい設計となっており、かる〜いシリーズで食卓を染めてもおしゃれなのではないだろうか。
※陶器と磁器は厳密にいうと原材料がちょっと違うらしい
お店を一回りしたところで、下駄が目に入った。
和とモダンがしっかりお互いの良さを引き出している、おしゃれは足元から。
かわいい。私も一足欲しい。
やはりもう織部のポテンシャルは和食器を超えて完全に和雑貨である。「水鳥」の下駄は1点ずつ職人のハンドメイドで、仮に傷んでしまってもメーカーで修理をしてくれて、永く使っていけるそうだ。随所に光る職人技にも驚きだが、モダンさが適度に取り入れられていてとにかくかわいい。和装だけでなく、タウンユースでも活躍出来るレベルだ。
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和食器、というとなんとなくハードルが高そうに感じられるが、価格も手頃でデザインもサイズも豊富。陶器もガラスも揃っており、日常のアクセントに使える商品が多く、フラっと入ってみるだけでも十分に楽しめる要素がいっぱい。
かなり立派なお皿。価格も立派。
柄の統一があると食卓がきれいに見える。私は酢豚をギリギリまで盛り付けたい。
「薬味入れてぇ〜〜〜〜!!!!」と取材班A
涼しげな食器が並ぶ
木製で柄も一点ずつ異なるそうだ。
また、贈り物に悩むことがあっても織部なら大丈夫。ちょっとしたお祝いごとからとても大きなお祝いごとまで対応可能。
箸はなかなか自分でいいやつを買わなかったりする。
名入れ出来る鍋。冬はいっぱいオーダーされるそうな。
夫婦生活、同棲生活のスタートにぴったり。再スタート(!)でもいいかもしれない。
そうめんの食器について取材するはずが、思わぬ織部ワールドを体感することとなった。商品も素敵だし、店頭には1,000円を切っている食器もたくさん置かれているので、フラッと寄ってみるといろんな発見があるに違いない。
ふと周りを見渡すと、和食器というだけでも十分そうめんが映える。水を切っても良いし「映え」を目的にするなら、水に浮かべても良いだろう。
正直、お店を出るくらいまでそうめんのことは全員が忘れていたが、私は帰ってからビールを片手にそうめんを楽しんだ。北海道にも夏の足音が聞こえてきているのかもしれない。
特価品は売り切れが早いそうなので、今回ご紹介している商品が売り切れの際はご容赦ください。こまめに通うと、いいことあるかも。
※掲載している商品・価格は6月27日時点のものです。
【伝統の器 織部 イオンモール札幌発寒】
住所:北海道札幌市西区発寒8条12-1 イオンモール札幌発寒2F
電話番号:011-669-5472
営業時間:9:00~21:00