イオンモール札幌発寒で楽器が売ってるって本当?


上の写真はイオンモール札幌発寒内のとあるお店の一角なのだが、皆さんはここがどこのお店だかおわかりだろうか。



正解は・・・
























ここは玉光堂イオンモール札幌発寒店である。


CD・DVDの他、楽器、アニメグッズなどを取り扱う。玉光堂CD・DVDの他、楽器、アニメグッズなどを取り扱う。昨年には韓国アイテムが手に入るK-POP TOWNもオープン。なんたら製菓のお餅は取り扱ってません。ごめんなさい。



「発寒イオンの中に楽器が買えるお店なんてあったっけ・・・?」とお思いになった方も多いことだろう。それもそのはず、イオンモール札幌発寒店で楽器を置き始めたのが2020年11月のことなので、割と最近の話である。"CD屋さん"のイメージが強いことから、お店の前を通ったときに「楽器もあるんだ!」と驚かれるお客様も多いそう。



aruco編集部には、筆者を含め日頃から楽器に親しむメンバーがいる。彼いわく「旧ラフィラにあった玉光堂は楽器置いてて、よく行ってた」らしい。イオンモール札幌発寒の玉光堂にも楽器があるという噂を聞きつけ、どんな楽器があるのかこの目で確かめるべく取材へと向かった。




―――楽器があると聞いて伺ったんですが、どんな楽器を取り扱っているか教えてください!


店長「現在取り扱っている楽器は、ギター、ウクレレ、ホームキーボード、打楽器小物などです。在庫に関しては試行錯誤しながら増やしている途中なので、今後もっと色んな種類の楽器を置きたいと考えています。」



楽器はおもにビギナーに向けたラインナップになっており、店長や楽器に詳しいスタッフの方が選んでいるという。業種柄、自然と音楽好きの方が集まるようで、スタッフの方は全員が楽器経験者。取材時にいらっしゃった店長を含むお三方でバンドも組んでいるそうだ。



左からベース担当の木村さん、ギターボーカル担当の大石さん、ドラム担当の店長。最近多いメガネバンドになったそうな。左からベース担当の木村さん、ギターボーカル担当の大石さん、ドラム担当の店長。最近多いメガネバンドになったそうな。



Twitter上でも随時入荷情報を発信している。こちらも要チェック!
https://twitter.com/GYOKKODOAEON836?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor


Twitter@GYOKKODOAEON836よりスクショ引用Twitter@GYOKKODOAEON836よりスクショ引用
ギターを触ったことがある人ならご存知、Gibson SG Special置いてます。取材時は5月末の情報なので、売却済の際はご容赦ください。




早速楽器コーナーを見させていただくことに。まさか一発目に変化球だった。


カリンバ1"あの森"で触れた人もいるかもしれない。



"カリンバ"という楽器で、一言で言うなら「ジブリ感」が漂う音色である。また、特筆すべきは価格であり、まさかの3,000円台で購入出来てしまう。



オルゴールの音色を意識してもらえればと思うが、表の金属棒を爪弾くと「ポロン♪」と何とも可愛らしい音が鳴る。特に譜面を意識しないでポロポロ弾くだけでジブリのなんとかの宅急便の世界にトリップ出来る。



店長いわく、某なんとかの森というゲーム内のアイテムとして登場したことからブームに火がつき、演奏動画がTikTokやYouTubeで流行った影響もあり、店内の楽器の中で1番売れているのだとか。手に取りやすいサイズ感で、誰でも手軽に始めやすい。



カリンバ2表側のサウンドホールの形は"鳥"や"円"などさまざま。音色は材質によって若干異なるようだ。



取材班Aは店長にマニアックな質問をしていた。木材の話である。


正直、私は全くわからなかったが、熱心に話をしていたので記述しておく。



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▼左:オクメ


明るくカラッとした音色で、ギターでいうとなんとなくメイプルっぽい音に聞こえる。万人受けする音。ジブリ感は一番出るかも。


▼真ん中:マホガニー


ギターなどでもよく使われており、低音がよく出るので体感的にはクラシカルな音の印象。金属の音と木材の暖かみがマッチしている。まさに、なんたらの森に出てきそうな音。


▼右:コア


体感的には一番好き。その昔、高いウクレレを弾かせてもらったときに使われていたハワイアンコアに通ずるものがあり、豊かな音が出た。音の伸びも良かった。


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続いて弦楽器のコーナーへと移動。カリンバの次に売れているという"ウクレレ"をご紹介いただいた。


ウクレレハワイアンミュージックに欠かせないウクレレ。鮮やかなカラーが目を引く。



ギターよりも弦が少なくボディが小さいため初心者にも扱いやすい楽器として人気で、価格も4,000円前後と手を伸ばしやすい。筆者も2年程前にウクレレを始めたが、簡単な曲なら基本的なコードさえ覚えてしまえば楽しめるのでオススメだ。ちなみに、マハロはハワイ語で「ありがとう」。いつもarucoをご覧いただきマハロ!



ギターも取り揃えられており、特に売れているのがミニサイズのアコースティックギター。ウクレレより大きいが、通常のアコギサイズと比べてボディがコンパクトでお子さんや女性にも扱いやすく、9,000円台から購入できる。


ミニアコギかわいいサイズ感。"ちょっといいプレゼント"でもらったりするとうれしいかもしれない。



<店内のミニギター1番人気>S.Yairi YM-02<店内のミニギター1番人気>S.Yairi YM-02/Natural 12,980円(税込) 



通常サイズギターとミニギター比べてみた通常サイズと並べてみると、ミニギターはボディが二回りくらい小さい!




アコギ・エレキのエリア。アコギ・エレキのエリア。手を伸ばしやすい価格帯がうれしい。



通常サイズのアコースティックギター、エレキギターが並ぶエリアもある。ウクレレの隣だ。アコースティックギターはお子さんへのプレゼント需要が高くクリスマスシーズンや入学シーズン、夏休みなどは特に売れているそう。中にはお小遣いを貯めてこっそり買いに来るお父さんもいるのだとか・・・!



エレキギターを眺めながら、取材班Aはまた細かい話を始めた。どうやら写真左側の"Bacchus"というメーカーの「ジャズマスタータイプ」が欲しかったそうだ。日本のメーカーでありながらもこのシリーズは東南アジアで生産されているが、日本のクラフトマンが現地で技術指導をするので、品質が良いらしい。書いている私は聞きながら「すげーじゃん日本と東南アジア」ということはよくわかった。



気になった楽器があれば試奏も可能。元バンドマンである取材班Aが上にご紹介したギターを実際に試奏させていただいた。


初登場、取材班A初登場、取材班A。arucoの取材ネタの発案・編集をほぼ手掛ける。



<ざっくり感想>


全体感:10,000円台とは思えないコスパ。音のバランスが整ってる。


取材班A:本家フェンダーよりもウォームな音がします。いわゆる「ジャズマスターの音」とはキャラクターが若干異なるものの、むしろ音としては扱いやすくビギナー・中級者でも扱いやすい音質に仕上がっていて、バランスが取れています。歯切れの良さはちゃんと存在しつつ10,000円台で東南アジア製なのに、このクオリティは驚きです。欲しい。



(ちょっと細かい感想:ギターのことわからない方は読み飛ばし推奨)


特にフロントピックアップ、僕はとても好みでした。トーンをちょっと絞って甘めにクリーンで使うとグッと前に出ます。歪みはセンターで使うのがいいかなと。リアは本家フェンダーのゴリッとした印象よりも均整のある出音です。廉価版にありがちなフレットのバリも少なくてプレイアビリティも高く、コスパの良いジャズマスタータイプが欲しい方は手に取って損することはないでしょう。個人的にはソルダーノSLO-100に合わせたいですが、モダンなサウンドを選んでいくならマーシャル系のアンプライクなのかなって気もします。5150でも面白いかなと思います。エフェクターならBOSSのブルースドライバー系統の歪みに、エレハモのメモリーマンあたりのアナログディレイがあれば十分ライブで使えます、きっと。欲を言えばエコープレックスとかを挟んで、バッファ入れた方が艶のある音が出るような。改造するなら、P90タイプなのでコンデンサーはオレンジドロップ系がいいかなぁ。カッティングのキレとブラッシングのパランスを取ってくれると思います。歪みもシャープ目になりそうです。あくまで、個人の感想です。



取材班Aいわく「ネットで見てたより安いし、実際触った方が絶対に価値がわかる」らしい。



この他、小物楽器も充実していたので紹介したい。



ギターの弦は定期的に交換が必要ギターの弦は定期的に交換が必要。取材班Aはエリクサーの09-42を使っているらしい。もうなんのことやら・・・。



パッドを広げるだけでどこでも練習可能なロールドラム。パッドを広げるだけでどこでも練習可能なロールドラム。ドラムセットが置けないドラマーは持っていて損しない。



ネックレスタイプのミニハーモニカネックレスタイプのミニハーモニカ。カップルや友人同士でお揃いで身に付けるのも素敵。



難聴を防ぐためのライブ用耳栓難聴を防ぐためのライブ用耳栓。耳を傷めないために、フェスまでに揃えておくと良いかも。



終わりに、店長から楽器が上手になるコツを教えていただいた。



店長「とにかく毎日楽器を触ることと、早く上達しようと頑張らないことです。例えばギターなら『このバンドのこの曲が弾きたい』などはっきりとした目標を持っていた方が上手くなりやすいですが、ガチガチに練習し続けるよりも、毎日ちょっとずつ練習することが上手になる近道だと思います。ただ、目標が漠然としたまま始めると行き詰まりやすいので、そういう方には教則本などを利用することをおすすめしています。」


店長ご自身も楽器をされているので、説得力が半端ない・・・!店長ご自身も楽器をされているので、説得力が半端ない・・・!



「今から始めるのは遅いかな」と楽器の購入を悩まれるご年配の方もいらっしゃるようだが、自分の趣味に使える時間が少ない働き盛りの年代ほど、必然的に毎日少しずつ練習するようになるので「むしろ向いていると思います!」と店長は話す。ご年配の方の需要も少なからずあるのなら、親から子へのプレゼントだけでなく、子から親へのプレゼントとして楽器を贈るのも喜ばれるのではないだろうか。



店長、取材班A が「Bacchusのローステッドメイプル・サーフグリーンが入荷したら玉光堂さんから買いたい」って言ってました。



取材班は取材を重ねるたびに欲しいものが増えていく。イオンモール札幌発寒にはそんな魅力が詰まっているのだ。



※価格は、6月7日時点のものです。



【玉光堂 イオンモール札幌発寒店】
住所:北海道札幌市西区発寒8条12-1 イオンモール札幌発寒2F
電話番号:011-299-2528
営業時間:9:00~21:00