人はなぜYogiboに惹かれるのか調査してみた
"快適すぎて動けなくなる魔法のソファ"Yogibo。
米国発のビーズソファブランドで世界展開もしているが、2021年12月に日本の販売代理店が買収したことでも話題になった。
道内は全部で3店舗あり、そのうちの1店舗がイオンモール札幌発寒内にある。お店の前を通ると土日は特に多くの人で賑わい、全てのソファが埋まっているほど。Yogiboのどんなところが人をそんなに惹きつけるのだろう。その理由を自分たちで実際に体感して突き止めたい。そんな思いを胸にaruco取材班は今回、Yogiboへと調査に向かった。
店内には様々なサイズ・色・形のビーズソファ。見ているだけでも楽しい。
Yogiboの最大の特徴は、伸縮性のある外側のカバーにある。これまでの日本の技術では、座る面を柔らかい生地、それ以外の面を固い生地にしないと座った際の形状が維持できなかったが、Yogiboの技術では固い生地を無くすことに成功。どこから座っても自分の身体の形に必ずフィットするよう全面柔らかい生地で作られている。
まずは人気商品について深堀りするべく、店長にお話を伺った。
熱心に商品の説明をしてくれるイケメンな店長さん。
―――お店の中で1番売れている商品はなんですか?
店長「こちらのU字型クッション『Yogibo Support(ヨギボーサポート)』です。」
え!?ソファじゃないの??
意外な答えに肩透かしを食らう。CMでよく見るビーズソファが1番売れているとばかり思っていたのに、クッションの方が人気とは・・・驚きだ。
店長「首の支えやひじ置きとしての使用がメインですが、色々な用途で使えます。YogiboデビューとしてまずこのU字型クッションを買って、使ってみて良かったらソファも買うというお客様も多いですし、ギフト需要もナンバー1です。ソファを買う方の5~6割はセットでこちらを買っていかれます。」
そんなに人気とあらば是非試してみたい。早速、ソファでは1番人気の「Yogibo Max」との組み合わせで体験させていただくことに。ないのとあるのとでどう違うのかを体感するため、まずはU字型クッションなしで座ってみる。
Yogibo初体験・・・!こんな脱力した姿を撮られるのは少し恥ずかしい。
おぉぉぉぉ!めっちゃ沈む!!!
身体がまるでソファに吸引されるかのごとく深く埋まっていく。Youtubeの動画やCMで人々が幸せそうにYogiboに座るさまを見て何となく知ってはいたが、思っていた以上の座り心地の良さだ。仕事から疲れて帰って、このソファが家にあったなら真っ先にダイブしたい。
気持ち良すぎて思考停止。脳内でお花が舞っている。
全身にフィットするってこんなに快適なものなのか・・・このまま寝てしまいそう。身体と一緒に疲れまで吸引してくれそうだ。これは吸い寄せられて動けなくなるのもわかる。
続いてU字型クッションを背中に入れていただいた。
上半身が起きあがった。スイッチは完全にOFF状態。
よりギュッとホールド感が出て、まさにジャストフィット。一見、窮屈そうに見えるかもしれないが、このフィット感が最高・・・。
店長「大きなサイズのビーズソファは、座った状態で後ろに頭をつけると目線が真上に行くのでテレビが見づらいのですが、U字型クッションを背中に入れることで上半身が起きて目線が下がるので、テレビを見たり他の作業がしやすくなります。」
見比べてみていただくと、目線の高さが全然違うことがわかる。寝っ転がるだけならソファ単体で十分だが、読書やゲームなど何かする場合はクッションがあった方が便利だろう。
これは是非セットで欲しいなぁ・・・。
足置きとして使えば、足先までリラックス。赤いクッションがまるで明太子のようだ。
身体の前側にセットすれば、授乳クッションにも。これ1つで使い方色々。
ビーズソファの座り心地を実際に体感してみて、ふと湧いてきた疑問を店長にぶつけてみた。
―――ご家族でソファを購入された場合、家の中で取り合いって起きないんですかね?
店長「起きますね(笑)ご家族の場合は人数分ちゃんと座れるように大きいサイズと小さいサイズを1個ずつ買われるケースが多いです。中には1人1個ずつ買われるご家族もいらっしゃいます。」
―――ソファを複数となると広いお家でないと買えなくないですか?
店長「そんなことないですよ!(笑)サイズ展開は豊富ですし、大きいサイズのソファでも立てて置けるので省スペースになります。Yogibo Maxが約8kgで、一般的なソファと比べたら半分くらいの重さなので移動も楽にできます。」
豊富なサイズ展開。形も丸や四角、円柱などさまざま。
至って庶民的な筆者の自宅リビングにも、サブソファとして窮屈にならずに置けそうだ。確かに、ソファの下はお掃除がしづらいので、軽くて移動しやすいのは嬉しい。
自立するソファ。角が生えた可愛いモンスターみたいだ。
Yogibo Maxより背丈の低い筆者でも無理なく持ち上げられた!
コロナ禍の影響でおうち時間の充実のために、Yogiboの需要も増えたことを店長ご自身肌で感じているようだ。コロナ禍と言えば、気になるのはあの件。
―――Yogiboのソファってリラックス要素が強いと思うんですが、リモートワーク中に使うのはアリなんですか?
店長「全然アリです!実際にリモートワーク用に購入される方も多いです。基本的にはノートパソコン向きなのですが、良かったらちょっとこちらに座ってみてください。」
そう言って店長が座らせてくれたのは、こちらの小さな丸いソファ。
小さいサイズ感の「Yogibo Drop(ヨギボードロップ)」。丸いフォルムがお手玉みたいで癒される・・・。
なんだろう、懐かしいような初めてのような不思議な感覚。包み込まれるってこんなに気持ちが良いものだったっけ・・・?さっきよりもソファに身体が接する面積が狭いせいか、より深く沈み込んだ気がする。腰回りがすっぽりホールドされたことによる何とも言えない安心感。Yogibo Maxとはまた一味違う感触だ。
こんな便利なアイテムまで!筆者の手で全容が隠れていてごめんなさい・・・。
続いて店長が手渡してくれたこちらは、トレイの下にビーズクッションの付いた「トレイボー」というアイテム。太ももの上に乗せると机代わりに使用できる。なんと便利な!Yogiboはソファだけではなかった・・・!
「撮影用に」と店長がすかさずノートパソコンを持ってきてくださった・・・接客のプロは気遣いも一流だ。
Yogibo×リモートワークのイメージはこんな感じ。姿勢は楽なのに見た目には、きちんと感があり、パソコンを置いてもトレイボーの安定感は十分。仕事用のソファ・机として使うのに全く問題がない。心なしか自分から仕事できそうなオーラが出ている気さえするし、この姿をそのままインスタにアップしたいくらいだ。
リモートワークの難点とも言えるが、家には実に誘惑が多く、パソコンの前に黙って座り続けるのは意外と難しい。筆者の場合は仕事用机と冷蔵庫の間をよく往復してしまうが、ちょっとした息抜きのつもりで席を立ったのに気付くとあまり仕事が進んでいない・・・なんていうのはリモートワークあるあるだろう。
考え方を変えると"快適すぎて動けない"というのは仕事をする上でめちゃくちゃポジティブに働きかけるのではないだろうか。ソファから動けなくなれば、目の前の仕事にしっかり集中できそうだし、締切ギリギリに原稿を出すこともなくなるかもしれない・・・!
※健康上、こまめに立つことは必要です。
先程筆者が座っていたのは、2022年3月に発売されたばかりの「Luxe(ラックス)」というシリーズ。従来のソファとは外側のカバーだけが違うようで、高級感のあるデザインがインテリアやSNSに映えることからめちゃくちゃ売れているらしい。Yogibo製品を元々持っている方がお店の前を通りがかったときに買っていかれることが多いそうだ。
従来のカバーは全23色。ビビットなカラーからパステル、落ち着いた色味までお好みやインテリアに合わせて選べる。
最後に、店長にこんなことを聞いてみた。
―――長く働いているからこそ知る、Yogiboの"通"な使い方ってありますか?
店長「実はひとつ、ホームページにも載っていない座り方があります。」
そう言うと店長は、Yogibo Maxの奥行部分を下にして、その上に足を伸ばして座り、頭の後ろにU字型クッションをセットした。
店長「こうすると、ハンモックみたいに座れるんです!」
本当だ!確かに丁度腰の部分だけ落ちていて、ハンモックに座っているシルエットそのものである。店長曰く、Yogiboの認知度が上がって人気が出る前は、スタッフ間で使い方を色々試していた時間が多くあり、ハンモックスタイルはその中で生まれたアイデアだそうだ。
Yogiboをすでにお持ちの方は、是非試してみてほしい。家族やカップルで一緒になって新たな使い方を模索すれば、コミュニケーションのツールとしても活躍してくれることだろう。どこにも出回っていない貴重な情報を教えてくださった店長、本当にありがとうございます!
カップルや家族向けの特大サイズ「Yogibo Double(ヨギボーダブル)」。中にはYogibo Maxが2つ入っており、店長はベッドとして使っているそう。
ちょっと贅沢な子ども部屋のイメージ。カラフルなクッションが可愛い。
犬専用のベッドもある。その名も「Doggybo(ドギボー)」。
枕として使えるビーズクッション。ギフトとしても人気が高い。
人はなぜYogiboに惹かれるのか。それは抜群の座り心地の良さだけでなく、リラックス目的やリモートワーク、家族やカップル間のコミュニケーションまで幅広い需要に応えてくれるからではないだろうか。
取材中、店内にいらっしゃったお客様たちは皆楽しそうな笑顔で溢れており、取材班たちもYogiboと触れ合っている間、何度となく笑みがこぼれた。あのビーズクッションには人を笑顔にさせる魅力がたくさん詰まっているのだと思う。最近の悩みだが、取材に行くたびに欲しいものが増えて本当に困る。
【Yogibo Store イオンモール札幌発寒店】
住所:北海道札幌市西区発寒8条12-1 イオンモール札幌発寒2F
電話番号:011-676-7446
営業時間:9:00~21:00