近年、北海道の夏は避暑地ではなくなりつつある。最高気温も上昇しつつあり、エアコンを設置する家庭が増えるとともにクールビズも認知として十分に浸透し、カジュアル目に夏と付き合うことが増えた。

そんな猛暑に対し、男性はクロップド丈、女性はスカートなど、足首を出す瞬間も多くなり、ショート丈のソックスの支持は未だ根強い。
私もカバーソックスは愛用している。

衣替えをしながら、古くなった靴下を整理していたところ、履いていないカバーソックスを見つけた。
「これ、脱げちゃうやつなんだよなぁ・・・」と思い出してそっと収納に戻し、私はすぐに検索した。

検索ワード「カバーソックス　脱げない」

「"脱げない"カバーソックス」・・・？

特許出願済み・・・？

そんな素晴らしいものに気付いていなかった己の靴下リテラシーの低さを深く嘆いた。ただ、実際に履いてみないことにはどの程度の満足感が得られるのかは消費者心理として懐疑的にならざるを得ない。だったら、当メディアaruco(アルコ)の一員として調べに行くのが一番。arucoらしく「歩く」はもちろん「走る」「跳ぶ」まで検証を行えば、きっと脱げないカバーソックスを体感出来るのでは？と考えた。

私と一緒に読者の皆さんにも快適な夏を過ごしてもらうべく、本企画をダメ元で靴下屋に持ち込んだところ、快く引き受けてくださったので、早速お邪魔してみた。

靴下いっぱい。メンズ・レディース・キッズまで豊富なバリエーションが揃う。

早速「"脱げない"カバーソックス」を拝見することに。

脱げないを追求したグッドヒールカバー

年齢を問わず幅広い層に愛用されている靴下屋の人気アイテムの1つだが、一般的なカバーソックスと何ら変わりないように見える。
しかし、特許申請されているだけあり、しっかり工夫が施されている。

かかと部分に付けられたジェルが、足に吸着するようなフィット感を実現。

爪先に配置されたサポートゴム。ジェルとの相乗効果がすごく良いらしい。

カバーソックスの類には滑り止めが付いている商品は珍しくない。
ただし、それらですら靴の相性にもよるが数歩歩くだけで「んあぁもう！！！！！」と三歩進んで二歩下がらずとも、三歩進んで一休みする結果になる。

靴下屋のカバーソックスが脱げないのは理解出来たが、もう少し細かいことを聞いてみた。

---グッドヒールカバーはなぜ脱げないのですか？

店長「すべり止めの役割を担うジェルがかかと部分にあるのですが、生地の縁(ふち)ギリギリの位置に付けるというのが脱げないポイントで、すべて手作業で付けられています。これは特許出願中の技術です！」

この他、つま先とかかとに編みこまれたサポートゴムが、めくれ防止やしっかりとしたホールド感を叶えるのに一役買っている。こうした品質への徹底したこだわりから、多くの人に愛される商品になったそうだ。

もし本当に検証で脱げないのであれば、暑い夏もより快適に足元ストレスフリーで過ごせるだろう。靴下屋の技術や叡智の結晶は、私たちの快適な夏を演出するマストアイテムなのかどうか、私自身が着用して検証してみた。

＜検証の条件＞
・歩く、走る、縄跳びの3つを実施
・靴はパンプスとスニーカーいずれも用意
・着用ソックスはパンプス用とスニーカー用、それぞれを着用

・脱げたら脱げたと事実を書く(！)

店長へは取材申込の段階はもちろん、検証前に再度条件を説明し理解を仰いだものの、お店としてこれほど体を張った取材は受けたことがなかったとのこと。「お店の靴下を履いて縄跳びさせてください」などと取材を申し込むのは、arucoくらいだろう・・・。この場を借りて、靴下屋とtabioには感謝を申し上げたい。ご協力、本当にありがとうございます！

店長自身もグッドヒールカバーを愛用。今まで着用中に脱げてしまったことはないようだ。

＜caution！＞
本記事における結果については編集部の体感であり、性能を保証するものではありません。あくまで参考として捉えていただけますようお願い申し上げます。

検証その1：歩く
日常生活における基本動作であり、歩行のみならず動作のベースになる行動だ。靴を履いた時、必然的に多くなる動作をチョイス。

取材班のカメラの影が商品に被っていて本当にごめんなさい・・・。

着用したのはパンプス用グッドヒールカバー。靴から見えにくいように履き口は浅くなっているが、つま先には着用するだけで安心感が得られるホールド感がある。素材にも工夫があるのか全体的な履き心地も快適。期待が高まる。

手前の三角コーンから奥の三角コーンまで、約20〜30歩というところだろうか。短いような気もするが、まずは歩いてみた。

それでは、検証スタート！

※こちらの場所では特別に許可を得て検証を行っています。敷地内駐車場ではイオンが定めるルールを守ってください。

歩いた結果：脱げていない。

それどころか、全くと言っていいほどズレていない。歩いている間もフィット感が緩むことはなく、肌・靴下・靴が三位一体となって効果を演出しているようだ。ただ、以降の検証における「走る・跳ぶ」のアクションに耐えられるのか・・・期待と不安が入り混じる中、検証を進めた。

検証その2：走る
さすがに走れば、脱げてしまっても不思議ではない。もし脱げなければ、寝坊に伴う全力疾走の強い味方になってくれるだろう。そうでなくとも、様々なワークアウトへの転用の途も見出せるに違いない。

ドキドキしながら検証の様子を見守る店長。

走りの躍動感は写真から伝わりづらいのでご想像にお任せします

大学時代は一応ラクロス部だった。走りには多少なりとも自信がある。ただしあれから★★年。すっかり運動しなくなった私はウルトラ短距離走へ挑んだ。

走った結果：脱げてない！

歩いた時の検証結果確認より、なんだかうれしい。

先程の検証結果と同じ写真かと見紛うほどにズレもない。巻き込んだ靴下で乗り込んだバスや電車の中でもじもじする不快な事象もこれで解決出来そうだ。体感的に、ランニングなどのワークアウトにも十分対応出来るポテンシャルを感じた。

検証その3：縄跳び(10回)・スニーカー用で検証
跳ぶ。地表からわずかな時間だが、空中に佇むことが出来る。民間人が宇宙に行ける時代になったからこそ、地道な積み重ねが必要だ。小難しいことを言ったが、結局は縄跳び10回もやればそれなりのアクションに耐えうるだろうという取材班の超ざっくり判断だ。

そもそも小学生以来に縄跳びをする私がちゃんと跳べるのかという懸念はありつつも、連続10回跳びでどのような結果になるかを確かめた。

ラスト1回！キ、キツい・・・・。

なんとか10回を跳びきった。これまでの検証よりも摩擦が働いたように感じたが、足元の様子はいかに・・・。

縄跳びの結果：脱げてない！！！！！！！

かかと部分に若干のたゆみはありつつも、誤差の範囲と言っても差し支えない。パンプス用よりも足裏のカバー範囲が広い分、ホールド感もアップしていることに加え、跳んでも内側に凝らされた工夫の数々が動く身体と靴の間をしっかり取り持ってくれている。全く問題ない。これなら夏のアクティビティにも十分活躍してくれるだろう。

結論：靴下屋の脱げないカバーソックスは歩いても、走っても、跳んでも脱げない、画期的なアイテムだった！

美しく安堵のポーズを取っていただいた。ナチュラルカットです。

私自身、検証を通してグッドヒールカバーの"脱げない"快適さにすっかりとりこになってしまった。この取材とは前後するが、取材時のほとんどはこのカバーソックスを着用した。毎日洗って取材に挑んでいた。そのくらい気に入っている。

また、今回ご協力賜った靴下屋のラインナップを簡単に紹介しておこうと思う。

"親指　グイッ！"がパワーワードで心にじわじわ響く

親指だけ破れるあなた、必見です。

お茶の伊藤園ともコラボ。消臭機能は伊藤園の独自技術。説得力高い。

スポーツの用途に応じた靴下も展開中。ゴルフ用とかランニング用とか。ちょっと軍手に見える。

一般的な靴下はもちろん、さまざまな生活シーンに対応する靴下が靴下屋にはある。季節の意識もそうだが、日々の動作を少しでも快適にするヒントがあるのはちょっと意外だったが、ご紹介した靴下を履いて周囲を気楽に歩いてみませんか。いいことあるかもです。

天気の良い春の1日。いい大人が3人集まり、歩いて走って縄跳びをしている姿は、近くを通る方々の微笑ましい視線を集めた。ご覧になられた皆さん、このための取材でした。

【靴下屋 イオンモール札幌発寒店】
住所：北海道札幌市西区発寒8条12-1 イオンモール札幌発寒2F
電話番号：011-215-8220
営業時間：9:00～21:00