良い服、あります。木舎は唯一無二のセレクトショップだった。
「すごい主張してくるディスプレイがいるんですけど!?」
毎月、様々なお店にひょいと現れてネタを探す編集長ですが、ここだけはいつもちょっと違います。そう、ここはイオンモール札幌発寒2Fの木舎。
お店に足を踏み入れずとも、その個性が輝くディスプレイに飾られた服たちは、私たちの視線を奪っていきます。素敵な人がいると、ついチラ見してしまうあの感覚です。服たちは堂々と自分でいることに胸を張っているのに、いつも目くばせして通り過ぎてしまう・・・。
日に日に、秋冬の装いが増えていくのをチラ見では抑えられず、素敵な服たちのお話しをお尋ねすべく取材を敢行!お店も商品も素敵ですが、やはり今回も「人」が素敵でした・・・!
〈目次〉
- 木舎ってどんなお店?
└セレクトショップです!が、ちょっと「普通」じゃない!?
└目と心が惹きつけられるディスプレイたち・・・! - 「良い服」ってどんなもの?
└自分の一部になる
└「丁寧」でいられる尊さ(花椒) - 「普通でいない」ことの大切さ
└着たいと思う自分に、耳を傾けてあげて欲しい
└道は踏み外すのではなく、踏み出すもの
1. 木舎ってどんなお店?
◆セレクトショップです!が、ちょっと「普通」じゃない!?
元々、北海道は登別でお土産屋さんとして歴史を刻んできた木舎。さかのぼると、創業は大正2年・・・!長い歴史の中で婦人服の取り扱いを始め、現在に至るそう。自社ブランドではなくセレクトショップとして、ナチュラルテイストからモード感のあるものまで取り揃えています。
「どこのお店にも簡単に並ばない、普通じゃない個性に自信があります!」
力強く、木舎の概況を説明いただいたのは本社の佐々木さん。木舎の服は際立った個性だけでなく「良さ」がたくさん詰まっているとのこと。さっそく、店内を拝見しましょう!
◆目と心が惹きつけられるディスプレイたち・・・
取材のきっかけとなったディスプレイ類は、すべて店内スタッフの方の発案によるもので、一人ひとりのセンスや個性を尊重されているそう。
「『ファッションって自由なんだよ』ということは、木舎のディスプレイを見ていただければよくわかると思います!」と佐々木さん。語るよりもご覧いただく方が早いので、さっそくそのラインナップをご紹介!
デザインばかりが際立っているわけではありません。着心地はもちろん「これを着て、どこへ行こう?」と自然と考えが巡るんです。意思や信念が宿った「良い服」たちだからこそ、そういうエネルギーがあるのかもしれません。
「普通じゃない」とは仰られましたが「誰かと一緒にならない、自分らしさ」がたくさん広がっている素敵なお店です。ところで「良い服」ってなんなのか、ちょっとお尋ねしてみました!
2. 「良い服」ってどんなもの?
◆「成長する自分」の一部になる
デザイン、素材が上等であれば相応の価値を持つのもまた事実。そのことについて佐々木さんは「価格として立派なものも、木舎にはたしかにあります。でも、それ以上の価値があると思っています!」と仰られました。その理由を伺うと、素敵な回答が・・・・!
「『良い服』は自分の一部になってくれますから」
大人になるにつれ、「質」と「品」を兼ね備えた一着を選ぶことも多くなると思います。そうして自分のクローゼットにやってきた一着は、自分らしさを引き上げてくれるような気になります。
服が持つ個性はそれだけで輝くものではなく、その個性が必要だと思った人が着ることでより輝きを増すもの。服の個性が強くとも、そうした個性に見合う自分が成長していくさまを「自分の一部になる」と表現してくださいました。常時、そうした個性に触れ合うからこそ生まれる感性豊かなお考えや言葉は、良い服に囲まれた経験値があるからこそではないでしょうか・・・!
◆「丁寧」でいられる尊さ
良い服を持つと、行動様式にも変化がみられることもあるそうな。
「良い服は『丁寧に着る』ということを教えてくれます。」
よく「良い服は何年も着られる」と言いますが、質の高いものの耐久性もさることながら、これは持ち主の心がけも加わっているそう。
「丁寧に畳んだり、きちんとハンガーにかけたり、洗い方まで学ぶようになる」ので、自然とその服を大切にする行動が身に着き、自身の生活様式まで整っていくならとても素敵なことではないでしょうか。
編集長もそういう服を買うと、たしかにきちんと洗います。痛んでも買い直せないようなものこそ、雑にしない意識が働きます。「絶対にコーヒーこぼさないぞ!」とか、思うもんね・・・。こうして良い服は、日ごろの行いも整えてくれることもあります。
※個人差があるかもですが、俗説として楽しみましょう
3. 「普通でいない」ことの大切さ
◆着たいと思う自分に、耳を傾けてあげて欲しい
「『普通』じゃなくて良いの。誰かと違うから『自分』でいられるんです。」
取材時、この言葉に編集長は「パンクだ・・・めちゃくちゃカッコいい・・・」と感じていましたが、それは表層的な印象でした。よくよく考えると、本質的には「『自分』が、自分の言うことを叶えてあげることが大人である」ということなのだと思います。
誰かに褒められると嬉しいですよね。その一方、自分の心の声に我慢を強いる自分がいるのもまた事実です。そうした心の声に寄り添ってあげられるのは、ほかでもない自分自身なのではないでしょうか。伊達や酔狂で「可愛くてごめん!」と言っているわけではなく「自分に理不尽な我慢をさせない」という美学が、最高の自己肯定感を生んでいるのと同じです。
自分を尊重する人生こそ、より輝きを増すのかもしれません。誰かと比べてどうかより、自分が自分を生きている実感があればこそ。そうだとしたら「(誰かの)普通じゃなくて良いんです」という言葉は、誰かの普通を生きるのではなく「自分を生きる」という意思が宿っているのではないでしょうか。だからこそ木舎に並ぶ服のすべては、そのデザインを通じて「誰とも同じにならなくて良い」と語り掛けてくれていました・・・!
◆道は踏み外すのではなく、踏み出すもの。
「自分を信じて踏み出せば、違う道が見えることもありますから。」
道は踏み外すのではなく、踏み出すもの。さらりと人生の道の歩み方まで口にされる佐々木さんの一言は、普通を選ばずに「自分」を選び続けてきたからこそ。こうしたカッコいい大人になりたいと思いませんか?
そうしたきっかけが、木舎にはあります。ディスプレイの一歩先に、あなたも踏み出してみませんか?
「自分の心が動く、感性に語り掛けてくれるそんな一着と出会ったら、まずは着てみてその感覚を覚えて欲しい。自分が納得する一着に出会えるのは一期一会だから、自分を大事にして欲しい。」と語る佐々木さんのまなざしは、ひと際輝いていました。
【木舎(モクシャ) イオンモール札幌発寒店】
電話番号:011-665-2020
住所:北海道札幌市西区発寒8条12-1 イオンモール札幌発寒2F
営業時間:10:00~21:00
URL:
https://sapporohassamu.aeonmallhokkaido.com/shops/detail/114
https://www.mokusha.co.jp/
Photo:STUDIO ma_do_k_(スタジオマードケー)小泉まどか
URL:https://www.ma-do-k.com/
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