こんなに変わったの!?大人も取り組める学習教材
「勉強しておけば良かった・・・」
大人になってから、そう思うことが増えたのは僕だけではないでしょう。
おはようございますこんにちはこんばんは!編集長です。
読書は心のリセットだと思っている僕、よく本屋さんに立ち寄ります。電子書籍も便利なんですが、インクの香りにほっとするんですよねぇ・・・。そんな癒やしを求めてふらっと入った未来屋書店の入り口を見た瞬間、学習教材のコーナーを見かけました。
「・・・教材ってこんなに変化してるの?」
20年くらい前、小学生・中学生くらいだった僕は学習教材が視界に入るだけで嫌だった記憶が蘇る・・・でも、こんなにカジュアルな感じだと「見てみよっかな」という気持ちにもなる。大人になった今だからかもしれないものの、お子さんに勧めるのはもちろん、学び直し・脳トレとして「勉強」するのも大切なことですね。
アップデートされ続ける学習教材の現在を、未来屋書店イオンモール札幌発寒店にご協力いただいてリサーチしてきました!
※本記事内で掲載する書影については版元ドットコムの書影許可に準じて掲載判断を行っているものと、株式会社Gakkenの広報担当の方へ掲載許可を取り掲載しているものに分かれております。
学習教材のトレンド
未来屋書店イオンモール札幌発寒店 店長の今野さんにお話を伺うと、4点のトレンドが浮かび上がってきました!
※店長と取材班の感覚が多く含まれているため、数値的な根拠や完全な社会連動性があることは保証できかねます。あくまで「たぶんそんな感じ」という感覚でご覧ください。
<ざっくりポイント4つ!>
・論理的思考をベースにしているものが増えている
・見た目もかわいらしく、カジュアルさのあるものが人気
・書き言葉より話し言葉が採用される傾向があり、昔よりわかりやすくなっている
・基礎的な言語化能力や読解力を養う
論理的思考、ロジカルシンキングといえばちょっと難しく感じる人も多いかもしれないですね。紐解いて考えると「なぜ?」を能動的に考えるための思考グセでもあり、物事の理由や背景を的確に捉え、問題に対する現実的で適切な対処を考えるために必要な「考える力」とも言えます。
そんなわけであらかじめ、教材をいくつかピックアップいただくようお願いしていたので、さっそくご紹介いただきました!
1. 算数と国語の力がつく 天才!! ヒマつぶしドリル ふつう
出版社名:Gakkken 田邉 亨(著)伊豆見 香苗(絵)
「算数と国語の力がつく」という記載どおり「なぜ?」を解くために「読む・理解する」動作がとても考えられている印象です。いわゆる「脳トレ」に近い問題が多く、テレビのクイズ番組を見ている感覚で取り組めるので、正解を重ねることで自信も積み重なって楽しく頭を柔らかく出来るのではないでしょうか!
著者の田邉 亨(たなべ とおる)さんは算数に特化した「りんご塾」の代表を務め、算数を通じた独自の学習メソッドを普及されていらっしゃるそうです。算数オリンピックの受賞者も輩出され、その教室内で実際に用いられた問題が厳選して掲載されています。
「ヒマつぶし」というタイトルにも意味が込められ、能動的な学びを尊重する観点から「自分の自由な時間」を投影されています。義務的な学習ではなく能動的な学びが思考を活性化させることを軸に、楽しみながら考えることを尊重されているとても温かいメッセージように思えます。
対象年齢が小学3・4年生から大人まで、という記載をもとに実際に僕も問題にトライしてみましたが、気づけば90分くらい黙々と解いていました・・・!電車の中でスマホを見るより健全かもしれません・・・!バッグにも入れやすいサイズ感も嬉しいですね!
2. 5分で論理的思考力ドリル ちょっとやさしめ
出版:Gakken(著)ソニー・グローバルエデュケーション
対象年齢が「10歳~120歳まで」と幅広く、生きている限り学び続けよう!というメッセージがひしひしと伝わってきます・・・!帯にも記載があるとおり「地アタマ」を試す問題が豊富です。とりわけ印象的だったのは問題の種別を「回路」に見立てている点でした。
・スキャン回路=問題の本質を見抜く
・クリエイト回路=新しい方法をひらめく
・リバース回路=ゴールから逆算して考える
・ノック回路=ありうる可能性をすべて洗い出す
・ステップ回路=解決に向けて手順を組み立てる
上記5つの「回路」が「考える基礎」になるように問題が設計されているので、お子さんはもちろん、大人の方の学び直しのはじまりにもおすすめです!
問題自体がなぞなぞ調で表現され「理数がちょっと苦手かも・・・」という方でもトライしやすく、文章と挿絵で理解が補完しやすくなっている点も魅力的です。個人的には「5分考えて、わからなければヒントを見る。ヒント見てもわからなければ解答を見る」という流れが、学習のリズム感を損なわない設計になっていてとても好印象でした!「わからない」ことが悪いことではなく「わからないから学ぶ自分」を肯定してくれているような優しさがあり「わかるようになる」ことの成功体験から積み重なる自己肯定感も育まれる印象です。
ソニー研究所のエンジニアの方々が中心となってまとめられたメソッドが小気味よく学べる、思考力の基礎向上にはもってこいな1冊です!
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この他、一般的な「テスト形式」の問題集は今でもニーズがあるものの、論理的思考・読解力・言語化に焦点が当てられた学習教材が人気を博しており、お子さんから大人まで楽しんで思考のニューロンを増やせるのではないでしょうか!クイズ番組で正解したらちょっとうれしい気持ちになれるのと同じ幸せが書籍に詰まっています!
その一方、こうした背景にはある一冊の本がきっかけになったのでは?と店長今野さんが一冊の本を紹介してくださいました。
こころのふしぎ なぜ?どうして?
出版社名:高橋書店 大野 正人(原案・執筆) 村山 哲哉(監修)著
約10年前の2013年に発行された道徳的な作品です。累計発行部数は300万部を超え、シリーズも幅広く展開されています。
先に紹介した学習教材とは毛色が異なり「やさしさの教科書」と銘打たれているように、道徳的な考え方を養う一冊です。
出典・参考:https://www.takahashishoten.co.jp/book/10333.html
帯に書かれている「『ごめんね』を上手に言うほうほうは?」という一節は、心に思い当たることがある人も少なくないように思います。現にちゃんヨコは「知りたい・・・」と言っていました。笑
価値観やライフスタイルが多様化する中で「知る」「学ぶ」「理解する」動作はどんな社会でも必要ではないでしょうか。形のない「こころ」のあり方を言語化し、説明をするには大人の私たちも「考える」ことが不可欠です。やさしさの第一歩が「考える」ということであり、その一歩を踏み出すのがこの一冊なのではないでしょうか。
「考える」をわかりやすく言語化、視覚化したパイオニアとして推薦されたこの一冊も、年齢を問わず学ぶきっかけになるでしょう。
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「学習教材のレベルが高くなっている!」というのは見た目だけでなく、問題やそれに対するアプローチが大きく変化していることが実際の取材でよくわかりました!
価値観の多様化、技術の発展、社会のあり方が日々変化・進歩する中だからこそ「考える力」がより一人ひとりにとって重要になってくるのではないでしょうか。大人も「学び直し」「リスキリング」が叫ばれる中、頭を柔らかくするきっかけを未来屋書店で見つけてみてはいかがでしょうか!
当初、「実際に問題を解いてみて何点取れるのか?」ということも考えましたが、点数を取ることや難易度を推し量るより、多くの人が学ぶ機会により多く触れられるきっかけが重要だと考え、編集長判断で教材のトレンド・紹介とさせていただきました!ご協力いただいた未来屋書店 イオンモール札幌発寒店店長 今野さん、本当にありがとうございました!
紹介しきれず気になった教材は画像でご紹介です。
余談ですが、僕は四つ葉のクローバーを探して見つけることが好きです。イオンモール札幌発寒館内で新しい情報に出会ったとき、同じように、まだ見ぬ新たな可能性に出会うと嬉しい気持ちになれるものです。「得意」や「好き」が記事になっていくことはもっと嬉しいことだなぁとしみじみ感じます。
北海道も春がやってきますね。新たな季節、学びのスタートに一冊お手に取ってみてもらえたら嬉しいです!
【未来屋書店 イオンモール札幌発寒店】
電話番号:011-671-5880
住所:北海道札幌市西区発寒8条12-1 イオンモール札幌発寒2F
営業時間:9:00~21:00
URL:
https://sapporohassamu.aeonmallhokkaido.com/shops/detail/106
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